明日にゃあ僕もヒーローさ

エモい、尊い、天才しか言えないオタク

自担がオールスターで始球式をした話

 

 

私の好きな人が始球式をした。

とても信じられなかった。

私がTwitterを開くと世界が大きく動いていた。

事が大きすぎて何が何だか分からなかった。

今でもよくわかっていない。未だに状況が把握できていない。

ただ、私の好きな人が、東京ドームという大きな場所に立って、オールスターというとても大きい野球の試合で、始球式を務めたというツイートや動画、写真がひたすらタイムラインに流れてくるのを呆然と見つめてばかりの時間が流れた。

ジャニーズJrが始球式を務めるなんてこと、冷静に考えてすぐに納得が行く方が難しいと思う。しかもオールスター。東京ドーム。ましてや自担が。

ここまで考えが追いつかないほどの大きなことを、我が自担、髙橋優斗くんは成し遂げたのである。

 


優斗くんは元々、大のDeNAファンである。

らじらーでは度々、えげつない熱量で公共の電波を使って野球の話をしていた。

『僕のアイドルは三浦選手』と公言。石川選手の定規を愛用。全力のヤスアキコールも披露した。休日にはお父様と2人でハマスタに試合を見に行ったりする。

 


優斗くんがジャニーズに入ったのも、野球が大きく関係している。

小学校から続けていた、野球という武器を使い、15歳のときに受けたジャニーズ事務所のオーディションではイチロー選手のモノマネを披露(ダダスベリしたが)、合格後も野球で培ってきた根性や努力で、遂にはJrのセンターに立つほどのところまでのし上がってきたのだ。

『キャッチャーをやっていなかったら、今の自分はいない』

うろ覚えだが、こんなことを言っていた。

野球少年時代のポジションはキャッチャー。

その特徴がジャニー喜多川社長の目に留まり、『キャッチャー』というあだ名までついた(名前は呼んでもらっていなかった模様)

野球しかやって来なかった少年が、高校生になって芸能界という特殊な世界へ飛び込み、「アイドル」という職業に就いた。その少年が、「ジャニーズJr HiHi Jets 髙橋優斗」として、東京ドームのマウンドに立ち、オールスターという大きな舞台で、始球式を務めたのである。

これをエモいと言わずして、なんというのか(色々あるだろ)

こんな映画みたいなことあるんだって思った。「事実は小説よりも奇なり」という言葉があるが、本当にそうだと思う。

 

始球式で優斗くんが投げた球について話したいと思う。

挨拶にて『今永選手、そして有原選手のようなストレートを投げたいと思います!!』と強く意気込んだ優斗くん。球場にいてた野球ファンの方や、掲示板の最初の声は、『またジャニーズか』『まず届くんか??』といった、あまりいいものでは無かった。ジャニーズだという色眼鏡で見られていた優斗くん。そのような一般の方の意見を見て胸が苦しくなった。しかしそれは杞憂だった。

会場全体が『おぉ~~!!!』とざわめくくらい、とても綺麗なストライクのストレートを投げたのである。

その後、SNSでも『ジャニーズの子凄いな』『始球式の子いい球投げたね!!』『ナイスピッチング!!』等と、沢山お褒めの言葉を頂いた。本当に本当に心から嬉しかった。動画を何回も見返して、歓声が沸くところを見てはその度涙が出そうになった。自分の事のように喜んだし、こんな凄いところで、あんなに緊張してたのにバッチリ決めてくるあたり、どれだけ強い人なのだろうと感心させられた。この結果も含めて、髙橋優斗という男は、生粋の主人公体質なのだなと感じた。

完璧な投球で黙らせた優斗くん。こんなにかっこいい人を私は見たことがない。やはり、元々の実力の上に、とてつもない努力を重ねた結果なんだろうなと思った。これまでにも沢山の向かい風を浴びてきたが、全て結果を出して立ち向かい、勝ち続けてきた人。本当に強い人だなと改めて思い知らされた。

 

こんなツイートを見た。

 

 


投げた瞬間にふわって衣装の裾が舞うのもとてもよくて、野球少年がアイドルになった象徴という感じがしてそういうところもなんだかよくできた奇跡だなと思った

 

 


唸った。元々、髙橋優斗という人間は巷で『青春の具現化』と呼ばれていたが、それをより濃くした出来事になったと思う。

優斗くんの人生は、全て運命であり必然であり、奇跡の連続でもあるんだなと思った。

人の人生はみんなそうだと思う。でも、ここまでドラマチックな展開を見せる人生が他にあっただろうか。野球少年がアイドルになり、アイドルとして始球式を行った。この事実が、髙橋優斗の人生の通過点にすぎないのだと思うと震える。どこまでこの人は大きな人なんだろうか。リア恋枠として名を馳せていた男の子が、誰も真似出来ない生き方をしている。私のクラスにもいるんじゃないかと思わせる天才が、どんどん遠い存在になり、儚く見える。

しかし、いつまでも等身大で、私たちと同じ目線に立って物事を考えてくれるところ。今年で20歳になろうとしているが、決して褪せない少年感。私たちと一緒に夢を見て、掴み取ってくれる姿。

このなんとも言えない、青春、奇跡の物語こそ、髙橋優斗なのだと思った。

この素晴らしい青春の1ページを覗くことができる私は、心底幸せ者だなと感じる。